カンボジア医療体制、環境を支援するために当財団では、日本人医師による指導、技術協力をする活動を展開します。主に母子の保健衛生、救急救命体制の構築が急務であると考え、重点的に取り組む予定にしています。母子衛生においては、WHOの2010年の統計によると妊産婦死亡率は日本が5人/10万人であるのに対し、カンボジアでは461人/10万人に上ります。同じアジア諸国の中でも際立って高い確率になっており、お母さんと赤ちゃんが安心して出産、育児が行えるようにいち早く医療環境を整えたいところです。
救急救命については、経済の発展に伴い自動車の走行台数が増加していますが、交通事故も同じように増加。火事や自然災害に対しても日本のような消防体制や、救急救命活動のシステムが整備されていません。訓練された技術者の育成が求められており、また国全体で救急救命体制を構築しなければならない状況にあります。
2017年3月から、JICA関西から草の根技術協力事業を受託し、3年間のプロジェクトがスタート!
国立クメールソビエト友好病院における母体救命の指導医の育成(草の根技術協力支援型)事業が2017年3月よりスタートしました。カンボジア人の産婦人科医、救急救命医12名に日本の母体救命技術を伝え、インストラクターとしてカンボジア国全体への普及を目指しています。本人が実施するだけでなく、他者へ教えるというスキルが必要になるため、教育スキル、伝達スキルなども含めた研修を行います。
上記の2つの大きなテーマの発展と向上をミッションとし、それらに関わること、付随すること、医療や母子保健に関する事項には全て積極的に取組みます。